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散歩道の時計草
散歩に出た途端、頬にぽつりときた。ありゃりゃ。
しばらく空を見上げていたけれど、それ以上顔にあたる気配はない。
「あれ、気のせいだったかな?」
桑の葉(Hが理科の授業で育てているカイコのエサ。週末に持ち帰って来る)を採りにいくついでもあるし、とりあえず出発しました。
先週みつけた木から数枚の葉をいただき、途中、駆け足したりしながら、例によって海への道を辿る。Hがダッシュすると、それまでトロットだったスピもギャロップになるから、当然リードを持った私も走る。スピはさらに加速して、Hを追い抜きにかかる。
「ちょ、ちょっと待っておくんなまし…。マ、マ、マテ!」
徐々にスローダウンして息を整えながらふと見た先に、時計草の花。
散歩道の時計草_a0102794_22262044.jpg散歩道の時計草_a0102794_22263827.jpg
不思議と今まで気がつかなかったんだなあ。この場所は、去年右手の畑に、本物の卵みたいな白い茄子がなっていたから、そっちばかり気にしていたのです。エッグプラントとはよく言ったもの。

さて、時計草です。英名はパッション・フラワーですが、パッションは普通名詞の「passion = 激情 」ではなく「the Passion = キリストの受難」 のことだそう。
南アメリカを訪れたスペインの宣教師たちがこの花を発見したとき、十字架に磔にされたキリストになぞらえてそう名付けたのだと言います。ウィキペディアによれば、「(イエズス会の宣教師達によると)この植物はキリストの受難を象徴する形をしており、花の子房柱は十字架、3つに分裂した雌しべが釘、巻きひげはムチ、副冠は茨の冠、5枚の花弁とガクは合わせて10人の使徒、葉は槍などと言われた」のですって。ようは布教に利用されたのですね。
和名は見ての通り(わかりやすくて結構ですね)。自然の造形の精巧さ美しさにうたれる瞬間です。で、ケータイ写真を撮っていたら…ぽつぽつ、ぱらぱら。
ザーザーになる前にダッシュで帰ったことでした。セーーーーフッ!
by saltyspeedy | 2007-06-24 23:00 | 花・植物
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