昨夜、NHK-BSで
「新日本風土記 にっぽんの犬」という番組をやっていた。
気がついたときはもう番組の途中で、半分ほどしか見ることができなかったのだけれど、よい番組だった。高知の山で老猟師と共に猪猟をする四国犬の部分が特によかった。幸せな犬の姿がそこにあった。
犬を扱ったテレビ番組の多くが、あいかわらず犬を犬として見せず、愛玩や癒しの対象として人間の側に引き寄せて見せている中で(それは取りも直さず、今日の人と犬とを取り巻く状況そのものがそうだということなのだが)、先祖代々、犬を犬として扱い、共に仕事をする相棒として畏敬の念といたわりの心をもって接してきた猟師の姿は静かな威厳に満ちていて、心にずしんとくるものがあった。
我が家の犬たちは猟犬類だけれども、猟をするわけではないから失業中のようなものだ(この日本においては多くの犬たちが失業中である)。家庭犬としてそれなりに楽しくは暮らしているのかもしれないが、猟犬としての能力を開花させてあげられないことを、時々申し訳なく思ったりもするのである。
再放送は、5月22日(水)午前8:00〜
興味のある方はご覧ください。