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IL Rifugio Hayamaの夕べ
6月にオープンしたばかりのIL Rifugio Hayama(イル・リフージョ・ハヤマ)は、一色海岸からほど近い住宅地にあるイタリアンレストラン。
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今日はKちゃんが車を出してくれたので、心おきなく飲めるのです。 ビバ!誕生日!!
本格イタリアンのディナーといってもコースメニューではなく、その日の仕入れによって変わるアラカルト料理を黒板から選びます。今日は4人なので、スプマンテでも飲みながら前菜をいっぱい並べてしまおう。
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「それ、おいしい?」 「おいしいよ」



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・生ハム、オリーブ、夏野菜のピクルスの盛り合わせ。
・夏みかんが爽やかなしこ鰯のマリネ。
・佐島のタコとセロリのサラダ(あら食べかけ…)。
・滋味深い三浦地鶏のトスカーナ風パテ。絶品。
・フィレンツェ風トリッパの煮込み。白いんげん豆おいしい。
・葉山牛のカルパッチョ。ルッコラがたくさん。
・伊勢エビのトマトソース リングイネ。魅惑のエビみそ。
・葉山牛ラグーのタリアテッレ。犬のように皿をなめたい。
・カサゴのアクアパッツァ。犬のように皿をなめたい。
・フォカッチョパン。(写真なし。おかわりしました)。
ここいらでお腹がいっぱいになってしまい、肉料理は頼まずデザートへ。
・ガーンジィ牛乳とバニラビーンズたっぷりのジェラート(またしても食べかけ…)。
・コーヒー(写真はマキアート)。

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「フォカッチョパンをもっとください!」←ありゃりゃ。
おいしかったー。ごちそうさまでした。Kちゃんも運転ありがとう。
テラス席犬OKなのがなによりですが季節がら蚊にもご馳走をふるまってしまう覚悟が必要。

魚介類、野菜、お肉。新鮮な地の食材、旬の食材はそれだけでもう十分においしいのだけれど、すぐれたプロのお料理は、もともとおいしいものをさらにおいしくする加減乗除が芸術的。それは、たとえば絶妙な塩加減だったり、ちょっとした一手間だったり、タイミングだったり、思いがけない食材との組み合わせだったり、決め手はごくシンプルなことなのかもしれない。けれども、見えている部分をそっくりマネしたとしてもけっして同じ味になってくれないのは、(当然のことながら)ひとえに積み重ねてきた基礎、持っている引き出しの数、食材との対話、飽くなき探求心…あらゆる面において段違いだからなのだ。築100年のこのお家のように使い込まれた薬箪笥の抽斗を想像して愉快になるとともに、感性が錆びつき、数少ない引き出しはガタつき、料理をおっくうに感じている自分がちょっとハズカシクなった。「おいしいものを食べたい(家族に食べさせたい)!」という情熱が、夏場にしこ鰯50匹をさばく労力&生ゴミの臭いに負けてはいかんのだ、ということは頭ではわかっているのだけれど…。

つれづれにそんなことを思った誕生日の夕べでした。
by saltyspeedy | 2010-07-16 22:02 | おでかけ
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