夕方、用事を済ませての帰り道。西の空がクリアに晴れ渡っていたから家の前を素通りし、そのまま半島の先へ向けて車をとばしたのだった。
ここは私の大好きな灯台のある諸磯崎。どうやら間に合った。
18時9分、太陽が富士山頂にかかりはじめると、ギャラリー(カメラマン)の間に歓声があがった。
その後の数分間はいっとき無言になってみな夢中でシャッターを切るのだ。
ここまで来てよかったなあ。去年私がつき合わせては不発に終わることが続いたせいで、このごろはもう家族はつき合ってくれない。それどころかごはんが遅くなるのでかえって迷惑そうにされる。つき合ってくれるのはスピだけだ。まあスピはスピで風のニオイを嗅いだり地べたのニオイを嗅いだり、それなりに楽しんでいる(たぶん)。そんな家族も今日はさすがに「よかったね」と言ってくれた。
三浦半島での春のダイヤモンド富士はこのあと5月3日の城ヶ島まで続きます。