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日々の泡
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またしばらく更新をさぼってしまった。日曜の夕方6時過ぎ、煮物の鍋を火にかけつつ、テレビの『世界遺産・キジ島の木造教会(ロシア)』を見ながらこれを書いています。北緯62度。北極圏の夏は空が夕焼けに染まったかと思うと、すぐまた朝焼けに変わるのだそうです。(上の写真は夕焼け空。この日はアオサギがぽつんと佇んでいました。)

煮物は、鶏もも肉、こんにゃく、たけのこ芋、ひき肉詰めいなり、焼き豆腐、を煮含めているのですが、鍋のてっぺんでふつふつとふくれてはぷすっと蒸気が抜けてぺたん、ふくれてはぷすっぺたんをくりかえしつつ煮くたれていく焼き豆腐を眺めていたら、村田喜代子の『鍋の中』という小説を思いだしました(家にあった文庫本で最近読んだので)。雑多な記憶の断片がいっとき浮かびあがってはまた沈み、深い靄がかかったように混濁したおばあさんの鍋の中。記憶のたよりなさ、思考のよるべなさに、時々くらくらしそうになることはありませんか。私はそんなことばかりです。

煮えたぎる鍋を前にしていると、「女の手料理ってこわいものだな」と思ったりもします。愛情、喜び、怒り、悲しみ、嫉妬、その他ありとあらゆる感情が、るつぼのような鍋の中に渦巻き、煮溶けているような気がするからです。(はたして男の手料理もそうなのでしょうか?)いまこの時間にもこの地球上のあまたの台所でふつふつと煮えているであろう大小さまざまな鍋のことを思うと、いじらしいような、かなしいような何ともいえない気分になります。

さて、そうこうしているうちに『世界遺産』も終わり、煮物も煮上がりました。それにしても今日はとても暑かったですね。本当は、煮物はもっと寒い日にしたかったのですが、なかなかうまくいかないものです。いつもながら、鍋の中に浮かんでは消える泡のようにとりとめのない、あえて書きとどめるほどのものでもない文章になってしまいました。



a0102794_10404589.jpg煮物の他は、
・レディーサラダ(三浦特産ピンク色の大根)の千切りサラダ。

・黄色いミニサイズのかぼちゃプッチーニ(バターときび砂糖を詰めてレンジで3分半)。

・残り野菜とウインナーを刻んでコンソメを放り込んだだけのスープ。

・あさりのスパゲッティー(パクチーのせ)。
…というヘンテコ献立。

パン屋の充麦さんで買った「たけのこ芋」がねっとりとしておいしかったです(これはクリームシチューにも合います)。
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by saltyspeedy | 2011-11-20 22:10 | 日々の糧
ガーネットの赤
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    ガーネット。柘榴石(ざくろいし)。
    柘榴の赤はガーネットの赤なのか。
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by saltyspeedy | 2011-11-03 10:05 | 花・植物
あわい
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    あいま。境界。
    これからさきはもののあわいがおぼろになっていくばかり。
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by saltyspeedy | 2011-11-01 17:02 | ぐるりのこと