カテゴリ:動物たちのこと( 4 )
『犬と猫と人間と』上映会@逗子
津波の記事におされてすっかり後まわしになってしまった映画の話を。
a0102794_1561298.jpg

ずっと気になっていた飯田基晴監督の『犬と猫と人間と』をやっと見ることができた。
One☆Pawさんという愛犬家グループが主催する自主上映会が逗子であったのだ。
当日は小雨のぱらつく寒い一日だったにもかかわらず、文化プラザの大ホールがいっぱいになるほどの大盛況。なかでもたくさんの親子連れが見に来ていたことは、関係者でない私にとっても嬉しい驚きだった。私自身もHさんを連れて行ったし(Bunさんもお誘いした)、サル友ロニー&レッツ家もお子さんたちとそのお友達が一緒。偶然会場で出会い声をかけて下さったドッグランでお会いする犬友さんもお子さんを連れていらしていた。つねづね子供たちにこそ知ってもらいたいテーマだと思っていたから、なおのこと嬉しかった。

映画そのものの持っている力はもちろんのこと、主催者の方々もさぞや地域への働きかけや宣伝活動に尽力されたのだろうなぁ…そんな熱意がヒシヒシと伝わってくる上映会だった。これだけの人たちを見たい気持ちにさせ、会場へ向かわせるのは本当にすごいことだと思う。上映が終わり周囲が明るくなっても、会場はあたたかい一体感に満ちていて、飯田監督のお話と主催者One☆Pawさんの挨拶の後には、心からの拍手が起こった。この場に立ち会えただけでもこの上映会に来てよかったと思う瞬間だった。
a0102794_2262964.jpg


→続きを読む
[PR]
by saltyspeedy | 2010-03-04 23:03 | 動物たちのこと
滝川クリステル「命の現場」
フジテレビの「ニュースJAPAN」でキャスターの滝川クリステルさん取材の動物愛護週間にちなんだ特集「命の現場」が放映されました。第一回目はペットショップで売られる子犬たちの現状、第二回目はその子犬たちがどこから来るのか、そしてシリーズ第三回目であり最終回の今夜は、殺処分される犬猫たちの現状と殺処分をなくそうという試みについての取材でした。とてもつらく正視できない映像が流れましたが、目を逸らしてはいけないと思い、最後まで見つづけました。これらの現状は、一部の愛犬家・愛猫家の方々にはすでによく知られていることだと思いますが、まだまだ広く一般に知れ渡っているとはいえない。犬と暮らしているニンゲンとして定期的に発信していく必要があると思うのです。
以下のリンクで記事の詳細が見られます。
新たに犬や猫を迎えようというとき、或いは今は飼えないなとあきらめるとき、よくよく考えようではありませんか。人間のエゴの犠牲となる動物たちがいなくなりますように・・・

「命の現場1 深夜眠れぬ子犬たち」  *
「命の現場2 子犬の工場」  *
「命の現場3 最後の願い」  *
[PR]
by saltyspeedy | 2009-09-23 23:59 | 動物たちのこと
羽毛のこと
ぷーままさんのところできれいなダイサギと漁をするコサギの写真を見て、いつもながらにいきものの造形の美しさに感心した。リンク先で目にした婚礼色のダイサギもレース飾りのコサギも、本当に美しい羽毛をしていた。羽毛。羽毛についてこのところ考えていたことを、少し長くなるけれどこの機会に書いてみよう。
a0102794_3354332.jpg
去冬にひき続き、この冬も大ヒットした低価格ダウンジャケット。
その縁飾りに多く使われているリアルファーについては以前書いた。
肝心の羽毛はどうだろうか?

以前気になって調べたときは、羽毛(ダウン、フェザー)の採取方法については毛皮ほどの情報がなく、検索して行き着く先も、羽毛布団を生産している企業のページのいくつかだった。企業ページによると、羽毛の採取方法には、食用に屠殺されたガチョウから機械で摘む方法と、生きている鳥から手で摘み取る方法の二通りがあり、手摘みの方が品質のよい羽毛が取れるとのこと。私の見たページには、「生きている鳥から羽毛を取るのは熟練した技術者が行っており、鳥に痛みはない」というようなことが書かれていたから、換毛期にグルーミングをしてやるようなものかと思い、一応の安心を得てしまったのである。いいものは手間がかかっているから高価で、お手頃価格の羽毛製品は食用の副産物である機械摘みなのだ、と。

しかし、である。そこに「大ヒット」・「低価格」というキーワードが加わると、事はどう転ぶだろうか? 春物の隣りでさらに値下げされて売られているダウンジャケットのことを思い、再び調べてみて見つけた「グースブログ」というページ。どうやらいやな予感は当たってしまったようだ。

スウェーデンのドキュメンタリー番組「カラファクタ」が、EUで本来は禁止されているグースのライヴ・ハンド・ピッキングの残酷な実態をレポートしたことをきっかけに、スウェーデンではボイコットが広まっているという(「ライヴ・ハンド・ピッキング」とは、生きている鳥から羽毛を取ること)。記事によると、世界の3大ダウン生産国はハンガリー、ポーランド、中国。ダウンの需要があまりにも高く(ひとつのダウンジャケットには、約70羽分の羽毛が使われるのだとか)、屠殺された鳥から採取するのでは間に合わないのだそうだ。効率よくダウンを生産するため、生きているグースから全身の毛をむしりとり、羽が生えそろってきたらまた採取。それが5回ほどくり返され、そして屠殺されるのだという。あまりにひどい。食用のガチョウだって、フォアグラを作るために強制的にのどに栄養チューブを突っ込まれ、それは酷い飼われ方をした果てに屠殺されたもので、これだって問題だけれど、生きたまま全身の毛をむしりとられ続ける一生だなんて、あんまりだ。

スウェーデンでは、このTV番組の反響で消費者のみならずメーカーも動いた。グースを虐待しないことをポリシーとし、実行しているメーカーもあるという(逆にライヴ・ハンド・ピッキングのダウンを使っていると疑われるスウェーデンの企業名も番組で公表された)。中国には生きている鳥から羽毛を採取することを禁止する法律がないという。それどころか、EU諸国向けに屠殺後のグースから採取したというニセの証明書を出す業者まであるのだという。なんてことだろう。

恥ずかしながら、私はEUでライヴ・ハンド・ピッキングが禁止されていることすら知らなかった。
日本人の多くも同じだろうと思う。ぜひ読んでもらいたい。多くの人に知って、考えてもらいたい。大ヒットしたダウン製品がどのようにして採取された羽毛を使ったものなのかはわからない。けれど、得られた情報から想像することはできる。
a0102794_3332064.jpg


※追記(2012年6月24日)
この記事を書いてから3年経った今でも、検索で来られる方がコンスタントにいらっしゃいます。それだけ情報が少ないということなのでしょう。この度も「動物愛護団体のビデオはヤラセですよ」というコメントがありました。もし本当に"やらせ"だとしたら、目的のためには手段を選ばない由々しき事態ですが、私には真偽のほどはわかりません。皆さんはどう思いますか?

さて、この記事を書いた後3年経って、状況がどう変わったか、新たに調べてわかったことを少し追加しておきます(調べたと言ってもネット検索の範囲ですので、そのようにお受け取り下さい)。また上にリンクしたブログ名「グースブログ」も、今は「ダウンジャケットの真相」に変更されています。

まず、<極上の眠りプロジェクト・理想の羽毛を求めて>(http://natural-sleep.com/sn-ht-02downquilt2.html)という寝具店のページに以下のような記述がありました。

>手摘み(ハンドピック・ハンドプラッキング)ついて
今年から手摘み(ハンドピック)という言葉が使えなくなってしまいました。どうも動物愛護かなんかで、ヨーロッパのある団体がキャンペーンをした結果のようですが、どうも妙なところにこだわる(ライブハンドピック=生きたまま羽毛を採取するのがだめで、屠殺はかまわない)欧米人のセンスには?です。
ただ、良質な羽毛を採取するためには、ハンドピック(ハンドプラッキング)が欠かせません。グースは孵化すると、約2ヶ月である程度の大きさに成長します。約10~12週間目で最初のプラッキングが行なわれます。これにより、グースの食欲が増し、体はさらに大きく成長します。約16~18週間目に2回目のセカンドプラッキングが行なわれ、良質のダウンが採取できるようになるのです。さらに22~25週目で3回目のサードプラッキングが行なわれますが、これがもっとも良質なダウンが採れるのです。
これが理想的な羽毛の採取ですが、多くの羽毛は、若鳥の副産物として採取されます。概ね8週間で体長はほぼ一人前になるために、この時点で屠殺され、機械によってプラッキングされます(マシンピック・マシンプラッキング)。

ただ、8週目ぐらいまでは、栄養はほとんどが体を大きくすることに使われ、羽毛に栄養がいくのは10週目以降です。ですから、ハンドピックといっても1回目のものであったり、あるいは屠殺後に手で取ったものについては、いい羽毛とはいえません。このあたりの「ハンドピック」という表示が曖昧だったため、嵩高14cm程度でも出回っていることが少なくありませんでした。その意味からはハンドピック表示ができなくなったのは良いことかもしれません。(引用終わり)


ここに書かれている方法が本来のハンドピックで、最初に羽毛布団の羽毛がどのように採取されているのか気になって調べた時に見た画像や映像からは、ドキュメンタリー番組の映像のような全身の毛をむしられて赤剥け状態の残酷な印象は受けませんでした。どちらが正しいのでしょう? 残酷な映像は、愛護団体のキャンペーンのための"やらせ"だったのでしょうか?

これは私の想像ですが、犬のブリーダーにも、その犬種を愛し、豊富な専門知識を持った本来の意味でのブリーダーと、金儲け優先で専門知識も無い、ブリーダーとは名ばかりの繁殖屋が存在するように、羽毛を扱う業者にも、優良な農場(当然、扱っているのは飼育費用や人件費のかかる高級品)もあれば、中には金儲け優先で劣悪な飼育環境、生えた先からむしり取るような農場もあったのではないか。どうでしょう? 

ヨーロッパでは、ライブ・ハンドピッキングは禁止・自粛の方向に向かいました。

同じく<羽毛の良し悪しはどのように決まるのか>というページに以下のような記述もありました。

手摘み(ハンドピック・ハンドプラッキング)の禁止について
昨年から手摘み(ハンドピック・ハンドプラッキング)ができなくなってしまいました。ヨーロッパのある動物愛護団体がキャンペーンをした結果のようですが、どうも妙なところにこだわる(ライブハンドピック=生きたまま羽毛を採取するのがだめで、屠殺はかまわない)欧米人のセンスには?です。
このキャンペーンで、プラッキングをして採取された羽毛は事実上流通が難しくなってしまいました。その結果羽毛農場に大恐慌をきたし、ハンガリーでの飼育頭数は一昨年の1/10までになった、など大きな影響が出ています。なにより、いままではじっくりと育てて羽毛を採取することで羽毛を高価に買い取ってもらえるメリットがなくなってしまい、結果、市場には16週以上を超えて飼育された高品質の羽毛が極めて少なくなっているという現状になっています。
スリープウェル・カウフマン社は、一切プラッキングをしていないという証明付きの羽毛を発表しました。かなり良い羽毛でしたので、どうなっているのか聞いてみると、途中のプラッキングを一切せずに自然に抜けるままにしておき、最後にと殺した後に手で摘み取るのだそうです。結局コストもかなり上がってしまっています。(引用終わり)


他にも、こちらのページ「羽毛布団の選び方 採取方法による違い」(http://www.e-nemunoki.com/umouerabitop3.html#hando)に書いてある説明と経緯を読んで、やはり考えてしまいました。とても長いので引用しませんが、換羽前に羽を手で摘むハンドプラッキングは、それが適切に行われた場合でも、動物虐待にあたるものなのか?と。

さらに、アウトドアウェアのメーカーであるパタゴニアのブログ「ダウンの真相」(http://www.thecleanestline.jp/2011/12/the-lowdown-on-down-an-update.html)にも考えさせられましたし、ユニクロ製品のダウン採取方法について質問し、回答を得たという方のブログ記事(http://blog.livedoor.jp/ms_melody/archives/51849994.html)も見つけました。

行き着くところはやはりアニマルウェルフェアです。このことについては今後も考えていきたいです(平飼い卵が手にはいるようになったので、こつこつと実践中)。
[PR]
by saltyspeedy | 2009-03-15 03:41 | 動物たちのこと
毛皮のこと
もうずっと長いこと、「このことを書かなくちゃ」と思ってきた。
ブログを通じて知り合い、まだお会いしたことはないけれどコメントを通じておつきあいさせていただいているぷーままさんハニフラさんKyoko Alsherさんが、それぞれご自分のブログで「このこと」について記事にされているのを目にするたびに、「私も何かしなくっちゃ」と思ってきた。「このこと」を考えるととても気が重くなるし、向きあうのに相当なエネルギーを要する。今までついつい先延ばしにしてきた。

「このこと」とは「毛皮のこと」だ。

去年の11月、偶然テレビをつけたら、朝の情報番組で『ファー・オブ・ザ・イヤー 2008』の授賞式の模様を放送していた。『ファー・オブ・ザ・イヤー』とは“毛皮の普及などを目的として、さまざまな分野で活躍し、外面だけでなく内面でも「最も毛皮の似合う人」を表彰するもの”だそうで、すでに4回目を数えている 。(第1回はトリノ五輪フィギュアスケート金メダリストの荒川静香だというから驚いてしまった。皆さんご存じでしたか?)
授賞式で、賞品として贈られた500万円の毛皮を着て晴れがましい笑顔をみせる受賞者男女の顔を見、あまりに無邪気なコメントを聞いて、腰くだけになった。(※↑クリックで授賞式の記事に飛びます。)
そして、「これが現状なのだ」と思った。「知らない」ということで、加担してしまう・・・これが現状。

「なにもン百万円もする毛皮のコートのことを言っているのじゃないよ。そんな非現実的な話じゃない。ふつうのお店で売っているジャケットやコート。あの縁についているふわふわの飾り。あれにだって、本物の毛皮が使われていることがあるんだよ」「えぇ!? だって安いよ?」「安いものこそ問題なんだよ。本物の毛皮の多くが、人件費の安い中国で毛皮を取るために生産された動物のもので、その中には犬や猫も含まれているんだ」「うそだあ!」「うそじゃないよ。どうしたら安く効率的に生産できるかを追求した結果。本当、イヤになるよ・・・」

1月24日のぷーままさんのブログの記事「毛皮はいらない・2 また、気の重い話題をしなくてはならない」を読んで、ここ数日ずっと、そのことが頭のどこかに貼りついていた。(※ぜひクリックして読んで下さい。できれば、その1も。ぷーままさんのお人柄の現れたすばらしい文章ですから。) 私がここで、ああでもない、こうでもない、うぅ全部消す! …などとやっている間にも、「かわいいから」と、知らずに買ってしまう人がいるかもしれない。どうか買わないでもらいたい。買わないことが、負の循環を断ち切るために私たちにできる唯一の確実な方法なのだ。

毛皮反対の団体のHPには、毛皮産業の実状を紹介したかなりショッキングな画像や映像がある。私は勇気を振り絞って見た。そして打ちのめされた。(現在はだいぶん改善されたというけれど、新しい資料を見ていないのでどれほどのものかわからない。想像でものを言ってはいけないけれど、出回っている製品の多さから想像すると、状況がよくなっているとは到底思えないのだけど…。)このようにハナ息荒く書くと、「ナニ熱くなってんの? ウザ」とか言われてしまうかもしれない。ハニフラさんのブログの記事「雪の日に考える」は、静かな語り口ながら実に核心をついていて、自然と引き込まれてしまう。(※こちらもクリックしてぜひ読んで下さい。)そして、まずはよくよく考えようではありませんか。

Kyokoさんのブログの記事「毛皮の話」は、毛皮を入口にしながらも、ドイツの動物愛護の現状から日本のペットブームへの警鐘にいたるまで広く語られていて、やはり動物と深く向きあっておられるお人柄が滲み出ている。(※クリックしてぜひ読んで下さい。)「私は人間のエゴのために犠牲になった動物の残骸で自分を着飾るよりも、幸せに生きているボダイのぬくもりを命として感じたい。」に激しく同感します!

「知らない」ことで加担してしまう負の循環を断ち切るために、「知らせる努力」をしなければ。明らかな「毛皮」でなくとも、ジャケットやコート、ジャンパーの襟や縁の飾り。手袋や襟巻き、帽子。中には100円ショップに売られているキーホルダーなども。買う前に、それがリアル・ファー(本物の毛皮)かフェイク・ファーか、どうかタグを見て確認して下さい。現状を知っていれば、おそらく買う気にはならないでしょう? 現実が、現状があまりに酷すぎると、想像力が追いつかない。私たちの想像力は残酷でない方へとシフトしていきがちだ。「運悪く罠にかかった動物、猟師に鉄砲で撃たれた動物」 そうじゃない。毛皮を取るためだけに繁殖させられた動物。殴り殺され、ひどいと生きたまま皮を剥がれる。「まさかそんなことが?」 そのまさかが行われている。

「もし、すでに毛皮を持っていたら?」 実はうちにも、キツネの毛皮と、昔お土産にもらった本物のアザラシの毛皮でできたぬいぐるみみたいな剥製みたいなもの、などがある。それらは、まだ知らなかった頃、深く考えずに買ってしまったりもらったりしたものだ。命を落とした動物たちのことを思うと、とても捨てたりはできない。その命に感謝して大事にすることが、せめてもの供養になると思いたい。過去へ向かって時を進めることはできないけれど、未来は変えられると思う。
a0102794_2155377.jpg

最後まで読んで下さってありがとうございます。
[PR]
by saltyspeedy | 2009-01-27 23:59 | 動物たちのこと