Hさんをピアノ教室へ送っていくとき、夕日がいい感じだったから、
送り届けてすぐ、車を西へ走らせたのだ。
「西へ」って何処へ? ヒント:それは畑のどんつきですよ。
日没に間に合わないことは知ってたけど。車を停めていざ薮の中へ!
と、「あ。サルキーだ」 軽トラから声がする。
畑仕事を終えられた人のよう。車から降りて来る。
「昔ね、飼っていたのよ。△△にそっくり。ぴょんぴょん跳ねて。速いよねえ」
西のはずれのこんな場所でサルキー話を聞けるとは思わなかった。
「もう三十年も前のこと。繁殖のためにアメリカへ渡ったの」
あたりはだんだん暗さを増して行くし、下りの薮道は思っていたより急だ。
迎えの時間もせまっているし、今日はここまで。タイムアウト。
※昨夜もまた、撃沈してしまった。一日遅れの日記です。
「ヒラかマルか」後日談追加しました。